2011年9月22日木曜日

au、iPhone発売へ ソフトバンク独占崩れる 勢力図の激変必至

KDDI(au)が、米アップル製のスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の次期モデルを発売することが22日、明らかになった。アイフォーンは日本では、ソフトバンクが独占的に販売していたが、KDDIが加わることで、携帯電話の勢力図が大きく変わるのは確実となった。
 KDDIは、スマートフォンの投入が遅れ、携帯電話の契約者数でも3位のソフトバンクに激しく追い上げられていた。スマートフォンの“原型”として絶大な人気を維持するアイフォーンの投入で、巻き返しを狙う。
 アイフォーンの次期モデルは世界では10月中に発売される見込みだが、KDDIによる発売はそれより遅れる見通し。ソフトバンクと同様のデータ通信料金体系を採用するとみられる。
 アイフォーンは2007年に米国で発売され、「1国1通信会社」で展開していた。ただ、今年2月から米国でAT&Tに加え、ベライゾンでも併売。日本でもベライゾンと同様の通信方式を採用しているKDDIの動向が注目されていた。
 KDDIはこれまで、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」、マイクロソフト(MS)「ウィンドウズフォン」を搭載したスマートフォンをすでに投入しており、アイフォーンの販売で主要な陣営を網羅することとなる。一方、アイフォーン頼みだったソフトバンクは販売戦略に大きな影響が出そうだ。
 ただ、アップルは通信会社に、販売ノルマや料金面で条件を提示することで知られる。「アイフォーンは毒まんじゅうにもなり得る」(KDDI幹部)との声も出ており、KDDIのスマートフォン戦略も今後修正を迫られそうだ。

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